「出来た」

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今日の少年部もみんなすごい集中力でがんばっていました。

最近とくに良い雰囲気で稽古ができるようになってきたのでうれしく思います。

 

支部内交流試合が終わり、すぐに昇級審査があるので、移動稽古や型の練習に力をいれました。

と、言っても今日は解説が多くなってしまいましたが・・・。

何を解説したのかをここで簡単にご紹介します。以前に書いたワンポイントアドバイスのパート2です。

移動稽古や型では注意する点が色々あります。立ち方(足幅、腰の高さなど)、突き方、引き手の位置、運足、などなど。

これが正しくできた時に「出来た」と思ったり、型で言えば平安Ⅰが「出来た」から平安Ⅱをやりたいとか、平安は全部覚えたから、もっと上級の型をやりたい。

これは本来の空手の稽古の考え方からは少し違います。

移動稽古も型も反復練習を行うためのマニュアルのようなものだと思います。

ゴルフや野球で言ったら、スイングのフォームを教えてもらって、素振りが多少サマになったところで「出来た」とはなりません。しっかりと、そのスイングで球をどれだけ正確に飛ばせるかが目的です。

空手の技で言ったら左直突き、右直突き(わかりやすく言えばワンツーのパンチ)のフォームを覚えた時点で、「出来た」とはなりません。

そこから、ミットへの打ち込みでパワーやインパクトのポイントを練習し、空突きでスピードをつけたりなど、フォームを覚えてからが、むしろ稽古の始まりです。

型や移動稽古になると、特に順番を覚えただけで「出来た」になってしまう傾向にあります。

(これは教える側がそうさせてしまった部分もあるので反省です)

移動稽古の追い突きなどでも、板を1枚割るつもりでしっかりと稽古し、それができたら2枚、3枚とイメージだけでも板の枚数を増やしてしっかりと突きを打つ稽古をするのが本来の移動稽古や型の稽古です。

型などは上の帯になれば動きも複雑になってきますので、体の使い方のパターンや技の種類も増えて、より技として使えるようにしていくのが難しくなってきます。

ですので、平安は全部「出来る」から次は観空やりたい的な稽古はおすすめしません。

それだと、踊りと同じになってしまいます。

 

「東京音頭は出来るから、次はマツケンサンバだ」的な・・・笑

 

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