先日の西東京大会の時に何名かのご父兄の方に、家でどのような練習をすれば良いか?
という質問を受けました。
以前にもこのブログで書いた事がありますが、少年部の子が家で練習するポイントを簡単に紹介します。
ミットでの練習の場合は基本的な技を反復して、よりキレのある強力な技を作りあげていくのが良いという事を以前書きました。
さらにそれを発展させて、同じ距離だけでなく少し遠い間合いや、かなり遠い間合いなど、距離に変化をつけて同じ技を出す練習をすると良いでしょう。
そして、オススメはビデオ(DVD)での研究です。
他の格闘技でも良いのですが、KOシーンなどを何回も何回も見て、自分でイメージが持てるまで見ると良いと思います。
KOというのは、よほどの実力差がある場合を除き、そこに至るまでの過程(KOされる側からすれば原因)があります。
当たれば倒れる武器を持っている事が前提ですが、「上段回し蹴り」でのKOを例にすると、技が決まる前の段階で、「下段を効かせている」「突きを効かせている」「中段と蹴りの軌道が似ている」「上体の使い方がフェイントになっている」「頭がブレずにノーモーションで蹴りが出ている」「ガードを下げさせる技から繋いでいる」などなど、様々な過程から技が決まります。
こういう部分を映像で確認すると、組手のセンスが磨かれます。
そして、少年部の場合は、自分の意志で「やりたいからやる」というのが、特に大切です。
無理やりとかイヤイヤの稽古より、自分で興味を持ち「どうすればもっと強くなれるのか?」「強くなりたい」と自然に考えて稽古をするのがとても大切です。
「映像を見る」というのは肉体的な疲労や苦痛がないので、強い選手がKOしている姿を見て、単純に「カッコイイなぁ。僕も(私も)こんなふうになりたい」と思えれば、「そのためには稽古をするぞ!」という意欲に繋がって、稽古にも勢いが出ます。
そしてそれを長く続ける事が一番大切な事です。
「太く短く」よりは「細く長く」の方が後々空手から色々な事を学ぶ事ができます。
自主トレもコツコツと続けましょう。
今週末は水戸で秋季関東大会があります。今年最後の試合ですので、選手の皆さんは頑張ってください。
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