今日は強化合宿を行う意味について、ちょっと書いてみます。
1回の強化稽古で急に強くなるという事は、ほとんどありません。
それは日々の稽古も同じで、今日の稽古が終わったら、明日から強くなる。
なんて夢のような話はありません。(1回の稽古でコツを掴むというのはよくありますが)
日々黙々と稽古を続けていると、「最近なんか、下の帯の人と戦っている時に余裕が出てきたなぁ」と、感じてみたり、「今までまったく歯が立たなかった先輩と戦う事に慣れてきたなぁ」と感じたりします。
これが進歩の証で、強くなってきた証拠です。
そんな日々の稽古の中に、もうひとくちのスパイスを効かせるのが、強化合宿や強化稽古のような特別稽古です。
合宿中は「もう嫌だ、きつい、帰りたい」などと考える人もいるでしょう。
それは普通です(笑)
本来は「この稽古で自分は強くなってやる」と、前向きに考えて、喜んで稽古するのが理想ですが、なかなかそう思えない人も多いと思います。
しかし、合宿当日ではなく、後々になってから、「自分はあのきつい合宿に耐えたんだ」という思いが自信につながります。
よく世のオヤジ達が
「あの頃は〇〇でよぉ、まいちゃったよぉ」とか
「オレらの時代は、こんなもんじゃないよ、もっとひどかったよ」
なんて、きつい思い出話を、どこか嬉しそうに、また、ちょっと誇らしげに話してたりするのを聞いた事ありませんか?
これも「あの頃があった事が実は良かったんだ」と再確認しているようなものです。
それと同じとまでは言いませんが、日々の稽古の年表にひとつ大きな出来事を入れながら空手の道を歩んで行くのも、いいもんです。
また、自分の限界を他人と比較して、自分は今どの位置にいるのかを知る良い機会にもなります。
昭島道場のKさんは狛江道場合宿に参加した事をきっかけに稽古意欲に火がついたと話していました。
ぜひみなさんも参加してみてください。
あっ!オヤジの話で、思い出した話がありました。
そのうちに書きましょうかね。
自分にとっての、あの頃の経験が、今も生きてる話です。
いっぱいあり過ぎて全部は書けませんが(笑)